プロジェクトマネージャーの役割と資質

プロジェクトマネージャー(以下PM)は、プロジェクトの成否を分ける重要なポジションであり、
苦労も多いですがやりがいのある職種でもあります。

ここではPMの役割と求められる資質について解説します。

PMって損な役回り?

IT業界で働いている人からすると、
「PMの仕事ってしんどそう・・・」
という印象が強いのではないでしょうか。

バク転が元いた会社のPMたちも、みんな本当に大変そうでした。

会社からは目標(予算)達成のプレッシャーをかけられるし、
集まったメンバーのスキルはバラバラでアンマッチの人もいるし、
お客さんとは見積りの値引き交渉や度重なる変更要求の調整しないといけません。

また、会社によってはちゃんとした営業職がいなくて、
PMが営業を兼ねているところも多いと思います。

ただ、プロジェクトの運営をある程度自分の思い描いたように切り盛りできるので、
そこに仕事のやりがいや醍醐味を感じているPMもいました。

苦難を乗り越えて無事リリースにこぎつけた時の達成感は、
メンバーとして参加しているよりもPMとしてやり遂げた時のほうが
何倍も大きいだろうと思います。

PMの役割とは

PMの役割は、人・もの・金・情報を管理してプロジェクトの計画から実行まで、
プロジェクト全体に対して責任を持ちます。

プロジェクトには様々なステークホルダーがいますが、
そのステークホルダーのハブとなるのがPMです。

プロジェクトに関する情報が全て集まってくるポジションがPMであり、
それ故にあっちからもこっちからも突かれるポジションでもあります^^;

プロジェクトに関わる人たちにとってのPMの役割を、
もう少し具体的に見ていきましょう。

対顧客

新規プロジェクトの引き合いがあれば、営業に同行して内容をヒアリングします。

おかしな話ですが、本来顧客が作るべきRFP(提案依頼書)の作成を
手伝わされたりもします(苦笑)

そして、提案書と見積り書を作成し社内の稟議を通し、
承認がおりたら顧客にプレゼンします。

内容がいまいちだと作り直しを求められたり、コンペだと失注します。

提案がささっても、「見積りがもう少し安ければ発注できるんだけど・・・」
といった感じで値引き交渉が行われます。

プロジェクト開始後は進捗状況の報告、問題点の報告と改善策の提示、
変更要望の管理などを行います。

対社内経営層

社内に対しては、そのプロジェクトに必要となる人・もの・金を洗い出し、
リソースを確保します。

プロジェクト開始後は進捗状況の報告、問題点の報告と改善策の提示、
予算管理、顧客情報の共有などを行います。

対プロジェクトチーム

プロジェクト発足時にはキックオフを行い、
メンバーにプロジェクトの概要や目的を共有します。

開発が始まると、どれほど綿密に計画をしていても予想外の事態が発生します。
そのトラブルをひとつずつ解決していき、メンバーに適宜指示を出していきます。

メンバーのスキルが不足していたりそもそも足りていなかったりすると、
プレイングマネージャーとして自ら設計したりコーディングしたり、デバッグしたりもします。

エンジニア肌の人は、忙しいのに嬉々としてデバッグしたりします(笑)

PMに求められる資質

プロジェクトを成功させるために、PMには様々な資質が求められます。

正直、こんな能力全部持ってる奴なんているの?
と思ってしまいますが(汗)、一応理想論を先に述べたいと思います。

リーダーシップ

何よりもまず、リーダーシップが求められます。
プロジェクトを何としてでも成功させるんだ、という決意のもと、
旗振り役としてプロジェクトの推進力となる必要があります。

メンバーの向き先を一つに結集してチームとして機能させるためにも、
リーダーシップが欠かせません。

問題解決力

問題が起こらないプロジェクトというのはあり得ません。
計画を立てて毎回その通り行くのであれば、マネージャーなどいりません。

問題が発生するからこそ、それを解決することでお給料がもらえてるんだ
と考えれば、少なくても問題が発生しても落ち着いて対処できます。

調整力

プロジェクトのハブ役として、PMは調整力とバランス感覚が求められます。

一番よく起きるのが、顧客からの無理難題と、現場からのもう限界という苦情の
折り合いをどうつけるか、というものだと思います。

これを板挟み状態と受け取るのか、自分の調整力の発揮のしどころだと捉えるか、
この違いによってPMは大変と感じるかやりがいがあると感じるかが変わってくると思います。

交渉力

PMに求められる交渉力とは、
先ほども例にあげた顧客からの無理難題(変更要望)について、
双方納得のいく落としどころを見つける力が求められます。

また、進捗の遅れを取り戻すために、
メンバーに休出の交渉をしたりといったこともあるかと思います

コミュニケーション力

これは、PM自身のコミュニケーション力だけでなく、
プロジェクト内部でのコミュニケーション方法を取り決めておくことも含まれます。

進捗報告はメールベースか、口頭でか?
障害票はどういったルールで運用していくのか?
ウマが合うメンバーは誰か?
(プロジェクト内で複数のチームに分けるときに結構大事な要素)

などが、プロジェクトを円滑に進めるために必要になります。

オールマイティじゃなきゃなれない?

さて、このようにPMには多岐に渡るスキルが求められるのですが、
当然全てを100点満点にこなせる人というのはほとんどいません。

誰しも得意、不得意はあります。

技術スキルは高いので、開発工程は率先してチームを引っ張っていけるけど、
お客さんとの折衝が苦手という人がいたり、
お客さんとの調整事は得意なんだけど、見積りは苦手、など人それぞれです。

得意な部分を強化しつつ、不得意な部分は最低限足を引っ張らない程度までに底上げしつつ、
あとは得意な人を見つけてメンバーに引っ張ってくるのがよいでしょう。

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