限定正社員って何?誰得なの?

NHKニュースによると、政府は経済界・労働界との会議で、
成長分野への労働力の円滑な移動を進めるため「限定正社員」
の普及などに協力を要請したとのことです。
・・・ってそもそも「限定正社員」って何?誰得なの?という点を調べてみました。

20131021-1まず、「限定正社員」というのは、

勤務地や仕事の内容を限定した、
「無期雇用契約の正社員」

です。

アベノミクスの成長戦略の一環みたいですが、
以前から「地域限定正社員」という似たような形態の働き方が存在していました。
銀行や小売業などの大企業で導入されているようです。

では、限定正社員が普及することでどういう影響が出てくるのでしょうか?

労働者側からみたメリット・デメリット

結論から言うと、非正規社員の人たちにとっては恩恵がありそうです。

雇用に対する一般的な待遇を考えた場合、順番は

正社員 > 限定正社員 > 非正規社員

となります。

そのため、非正規社員の人にとっては限定正社員に転換できたほうが嬉しい、
ということになりますね。

具体的には次のような点が挙げられます。

・無期雇用契約なので、派遣社員などの非正規社員よりは雇用の安定が期待できる。
 (雇い止めのリスクが軽減される)
・転勤や残業がない限定正社員は子育てなどと両立しやすく、
 仕事が変わらないので専門性も高めやすい。

ちなみに、正社員から限定正社員に転換するには本人の同意が必要なので、
いきなり辞令が出て限定正社員になる、なんてことはないのでご安心を。

ただ、この制度を悪用して正社員の人に、転勤するか、いやなら限定正社員への転換を迫る、
という企業が現れるかもしれません。。。

企業側からみたメリット・デメリット

企業側にとって、5年続けて働く契約社員は、本人が希望すれば無期雇用に
切り替える必要があります。

最近、この5年を10年に延期しようという動きもあるようですが・・・。

で、その場合の受け皿として限定正社員という形態が用いられるようになるかもしれません。

限定正社員は、正社員よりも契約条件が「限定」されているので、
その条件の仕事がなくなれば、解雇しやすくなります。

参考記事:日経新聞|「限定正社員」どんな制度? 解雇ルールで労使対立

目的は「雇用の流動化」

そもそも政府が何でこの「限定正社員」普及をしたがっているのかというと、

成長分野への雇用流動化を促進したい

と考えているからです。

日々の仕事が忙しくて政策のことなんて気に留めてる暇もありませんが、
政府や会社側が雇用を流動化させたがっているんだ、
という点は把握しておいたほうがよいでしょう。

なぜかというと、私たち働く側としてはますます

どこの企業へ移っても通用するキャリアを築いておく

という姿勢が重要になってくるということが示唆されるからです。

転職を考えている人たちは、職務経歴書を書いたりする過程で、
既にキャリア形成について考えていると思います。

今すぐ転職を考えていない人たちも、自社におけるキャリアプランだけでなく、
所属する業界、職種という枠組みでのキャリア形成を考える時代
になってきていると知った上で、現在の仕事に取り組むとよいのではないかと思います。

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